【第2回】協和ロープの「加工係」
第1回の記事では、協和ロープの玉掛けワイヤ加工における基準、「3Kロック」という考え方をご紹介しました。
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第2回となる今回は、加工係に焦点を当てます。
安全・信頼を「当たり前」にし続けるための、私たちの姿勢そのもの。
今回は、その品質を毎日「形」にしている人たちに迫ります。
■当たり前の品質
加工係は一本のワイヤが完成するまでのすべての工程を行います。
一日に製作する本数は平均で約120本。
扱うワイヤ径も種類も幅広く、最大で38㎜のワイヤを加工することもあります。
加工係が大切にしているのは決して特別なことではありません。
事故なく、安全に、同じ品質のものを、毎日安定してつくり続けることです。
一本でも不備があれば、それは現場での事故につながる可能性があります。
加工の段階で事故が起きれば、そもそも製品として現場に出すことができず、工期そのものに影響することもあります。
現場で何事もなく、「問題なく使えた」と思ってもらえること。
その“何も起きない状態”こそが、加工係が目指している品質です。
■急な依頼も、いつも通りに
「1時間後にワイヤ一式(いっしき)を取りに行きたい」
「急なトラブルで、至急ワイヤが必要になった」
このような依頼が寄せられることも少なくありません。
こうした急ぎの依頼に対応するために、まず“どこを優先するか”を判断します。
当日の配送方法や引き渡し時間を確認し、作業の締め切りをその場で見極めます。
同時に在庫状況、プレス機の稼働状態を確認し圧縮加工作業の段取りをします。
常に全体の流れを考えながら、作業の割り振りを決めています。

急ぎ対応と聞くと、ただスピードを上げて作業するイメージを持たれがちかもしれません。
しかし加工係にとって重要なのは、“早くつくること”ではなく、
“安全と品質を保ったまま、最短で仕上げること”です。
そうして仕上げられた製品は、現場でも評価されています。
「刻印が見やすくていい」
「助かりました、ありがとうございます。」
急ぎ対応の中でそう言われることが、
加工係の仕事が現場に届いている実感につながっています。

「急ぎって聞くと、正直プレッシャーはあります。
でも急いでいるからといって、 工程を省いたり、確認を飛ばしたりはできません。
“いつも通りに仕上げる”ために、まず落ち着いて考えるようにしています」
■なぜ、できるのか
当たり前の品質を保ち、急な依頼にもいつも通り対応できる理由について加工係に聞きました。
入社1年目の担当者は、まずワイヤの大きさに驚いたと言います。
38㎜まであるワイヤは想像以上に太く、そのワイヤにクランプ管を入れる作業を手作業で行うことにも、最初は戸惑いがあったそうです。
経験を重ねてきた担当者からは、過去に46㎜のワイヤを加工したときの話が挙がりました。
ワイヤの重さや張力を前に、一つひとつの作業や判断をより慎重に行う必要性を強く感じたと言います。
また別の担当者は、作業中にワイヤが大蛇のように見えた瞬間が、今でも印象に残っていると話していました。
それだけ緊張感のある現場で作業しているということだと、静かに振り返っていました。
こうした経験を重ねる中で、安全への意識や判断の基準が自然と身についていった点は共通しています。
ワイヤの大きさや重さ、そして一つの判断が結果に直結する現場。
そうした日常があるからこそ、急な依頼に対しても慌てず、「いつも通り」に向き合うことができているようです。

■加工係より
我々は加工に対して、手を抜くことはありません。
先人方の知識から導いた寸法計算法や工具、工法を先輩方が丁寧に教えてくれて身についた技術が自身を職人として成長させてくれました。
これまで事故なく、多くの現場様に商品を届け続けることができている。
その実感が、私たちの自信になっています。
一方で、まだまだ学ばなければならないことも多いと感じています。
だからこそ、
「こういうワイヤが欲しい」
「ここはこう使いたい」
そんな声を、ぜひ聞かせてください。
対応できる範囲で最短で仕上げ、現場様の工期が円滑に進むようサポートする。
それが、加工係の仕事です。
分かりやすく、運びやすく、使いやすい。
安全・安心・迅速(速さ・正確さ・丁寧さ)、そして清潔であること。
これからも、その姿勢を大切にしながら、現場に向き合い続けていきます。

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